検索エンジンでどれだけ上位表示できるかの重要なカギとなる「SEO」。WEBマーケティングやライティングに携わる方にとって切っても切れない存在なのがSEOです。
しかし、マーケティング担当を始められたばかりの方など、そもそも「SEO」という言葉自体に馴染みがあまり無いかと思います。
そこで、今回はSEO理解の第一歩として「検索順位の仕組み」や「SEO施策の考え方」について、「Google検索エンジン」にフォーカスして解説していきます。
SEO施策の根本的な理解のきっかけとなれれば幸いです。
SEO(検索エンジン最適化)とは?
SEOとは”Search Engine Optimization”の略で「検索エンジン最適化」を意味します。そもそも「検索エンジンを最適化する」とはどの様なことでしょうか。
皆さんも普段からパソコンやスマホなどの端末を使用し、インターネット検索をしたことがあるかと思います。その際に表示されたサイトや記事を読み、「タメになった」という経験もあることでしょう。
その「タメになる情報(ページ)」がスムーズに見つかり、インターネット検索が便利だと感じられるのは、検索ユーザーに対して有益な情報を検索結果上位に表示させようとする「検索エンジン※1」の仕組みが確立されており、その精度が非常に高いからです。
検索精度が年々高まりつつある検索エンジンですが、その役割を果たす裏側には「検索アルゴリズム※2」というものが存在します。
この検索アルゴリズムを理解し対策することで、あなたのサイトを検索結果上位に表示させ、ユーザーへの情報露出を多くさせることへと繋がります。この取り組みのことを「SEOに取り組む」または「検索エンジンの最適化」と呼びます。
Googleを最重要視する理由
冒頭にて「Googleの想いを理解することが、SEO施策の第一歩」と紹介しました。世界には検索エンジンと呼ばれるものは多々ありますが、何故その中でGoogleに注目するのか…
その答えは、検索エンジンのシェア率でGoogleが世界的に断トツだからです。では、まずは世界での検索エンジンシェア率を見てみましょう。
参照:StatCounter
1位 | 92.5% | |
2位 | Bing | 2.4% |
3位 | Yahoo! | 1.6% |
4位 | バイドゥ | 1.1% |
5位 | ヤンデックスRU | 0.5% |
2020-01月時点の世界での検索エンジン市場シェアは上記の通りです。1位のGoogleシェア率は92.5%と圧倒的。3位のYahoo!はご存じの方も多いと思いますが、Yahoo!もGoogleの検索技術を採用しています。
ここまで圧倒的なシェア率を誇っているからこそ、Googleを抑えておくことがSEO施策の定石となります。
Google検索の高精度は「検索アルゴリズム」にあり
検索シェア率の通り、Googleは世界中で最も利用されている検索エンジンです。ユーザーのニーズに応じた検索精度の高さや満足度が、これだけのシェア率に繋がっているものだと思います。
しかし、これだけ検索ユーザーも多ければ、Google内に存在するWebサイトも必然と膨大な数になります。では、そんな星の数ほどある膨大なWebサイトをGoogle側はどの様に評価し、検索順位に反映しているのでしょうか?
ここで登場するのが「検索アルゴリズム(Googleアルゴリズム)」です。
検索アルゴリズムとは、Googleクローラー※3が収集したサイト情報を評価し、検索順位を決定するプログラムの名称です。
検索アルゴリズムは、ユーザー環境など様々な要素を組み合わせながら都度アップデートしています。この検索アルゴリズムこそ、ユーザーニーズに沿った高品質な検索精度を維持する要であり、検索順位決定の大きな要因となっております。
検索アルゴリズムに寄り添うことがSEOの本質
検索エンジンで圧倒的シェア率を誇るGoogle。インターネットを活用している人にとって、今やGoogle無しの生活は考えられないといっても過言ではありません。
そんなGoogleが採用している検索アルゴリズムの求めるものに答えることこそが、SEO成功のカギとなることは一目瞭然です。
SEO対策は検索アルゴリズムに「質の高さ」を売り込むこと
SEOの目的は検索順位を上位に表示させることだ!と力説をする方はご注意ください。確かにSEOに取り組むことで得られるものの一つに検索上位表示はありますが、検索上位とはあくまで結果であり、そこまでの取り組みや仕組みの理解が大切となります。
SEO対策においての入口となることは、Googleや検索アルゴリズムについての正しい理解を深めることです。
では、どうすればGoogleの検索アルゴリズムに評価され、検索上位を獲得できるのでしょうか。細かなテクニカル要素はあるものの常に忘れてはいけないこと、それは「良質なコンテンツ」という概念です。
「良質なコンテンツ」とは?
ここで意味するコンテンツとは、サイトページにある「文章」「画像」「動画」「音声」などの「サイト全体の項目」を意味します。
例えると、
- ユーザーの疑問に沿ったわかりやすい解説の流れや文章
- 商品イメージを掻き立てる画像や動画
- 題材に関連した参考となるリンクページ
など、このような「ユーザーの課題解決に向けた項目」を盛り込んだサイトページを「良質なコンテンツ」と位置付けています。
検索アルゴリズムが「良質」を求める理由
では、検索アルゴリズムが「良質なコンテンツ」を求める理由について、Google側の意図をくみ取りながら紹介していきます。
突然ですが、皆さんがGoogle検索サービスを使う際に利用料を支払っているでしょうか?
特殊な項目を除けば、基本無料でインターネット検索を楽しみ、情報を収集しているかと思います。では、Google側はどうやって収益を得ているのか。
答えは「広告」です。ここでいう広告とはWeb検索結果表示と一緒に表示される広告のことを指します。この点が検索アルゴリズムが求める「良質」とはなにかに繋がります。
Googleの収入源の多くが広告だとすると、検索結果が表示される画面はいわば「売り場」と同じ。Googleにとって広告は収入源ですが、検索結果に表示される商品が「サイト」と位置づけて考えてみると、ユーザーが求めた検索行為に対してニーズに適した最高な答えを与えることが「質の高い」商品と言い換えることができます。
高級百貨店に粗悪な商品を置かないのと同様に、Googleもユーザーのニーズにあった最高の「商品」であるかどうかがGoogleの評価に影響してくるのは当然のことと言えます。
それはGoogleの理念でもある「ユーザーに最高の体験をしてもらいたい」というコンセプトでもあります。このGoogleの方針こそがアルゴリズムの正体となるので、「質の高いコンテンツ」を作成することや、ユーザーが不便さを感じないための工夫をする必要があります。
その工夫を行うことが検索エンジン最適化であり、SEO施策の本質となるのです。
「Googleが掲げる目標」と「SEO施策」の関連性
検索アルゴリズムの理解に合わせ、「Googleが掲げる目標」を意識しながらコンテンツ制作に取り組むこともSEO施策には大切なポイントとなります。Google検索の意図を理解することで、ブレのないコンテンツ制作にもつながります。
Googleが掲げる目標
Googleは自らの使命を「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」とし、「ユーザーに何度も利用してもらえるために、ユーザーにとって有益な情報をピンポイントで提供すること」といったユーザーファーストの考えを重要視しております。
Googleが掲げるユーザーファーストの一例として、モバイルフレンドリーアップデートがあります。
モバイルフレンドリーの内容は「スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に優しい設計になっているかどうか」です。「モバイル端末でも読みやすく最適化されたコンテンツでなければ、ページ評価がされなくなり検索順位にも影響する」といったアップデートでもありました。
Googleはこれまでに幾度となく、「検索品質評価ガイドライン」「ウェブマスター向けガイドライン」「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」といったマニュアルを公開し、アップデートしてきました。
様々なアップデートがされてきましたが、共通しているのは「ユーザーファースト」の考えに沿っているということです。
Googleが掲げるユーザーファーストの目標を達成するにはどのような対策が必要か、そこの関連性を意識することもSEO施策の重要な視点であり、SEO成功へのポイントとなります。
<まとめ> SEO × Google
「検索順位を上げるには”何”をすれば良いですか?」「サイトの”どこ”を変えればいいですか?」といった質問をよく受けます。しかし、サービス内容によってユーザーが求める要素も多種多様であり、サイト自体の役割や要素は各自で異なります。その為、一概に「これをこうする」といった答えが出せません。
しかし、どのサイトのSEO施策にも当てはまることは「ユーザーファーストを意識したコンテンツ提供」に取り組むことが、検索順位の向上にもつながるといることです。
SEOにはテクニカルな施策も多々ありますが、先ずはGoogleの想いを意識しながら良質なコンテンツの提供に努めてみてください。